スクラム開発とは、プロジェクト開発の手法のひとつです。
この方式ではひとつのプロジェクトを5人から10人程度のチームが互いに協力して、優先度の高い機能から順番に作業を行います。
プロジェクトは1週間から4週間の期間(スプリント)に分かれ、スプリント単位で必要な機能、そのうちで作業が終わったもの、まだ作業が終わっていないもの(バックログ)を毎日確認しながら作業を行います。
メンバーは全員がシステム設計からプログラミングまで、システムを作るのに必要な技術のすべてを保有していることを前提としていて、互いに助けながら作業を進めます。
計画がバラバラにならないように、責任者ととしてプロジェクト全体の管理に専念する「プロダクトオーナー」と、プロジェクトを円滑に進行させる調整役の「スクラムマスター」も必要とします。
この開発手法の長所は、今までの大規模なプロジェクト管理で一般的であったウォーターフォール方式と異なって、比較的短いスプリントという単位で予算や作業の計画を立てることを繰り返すことです。
そのため当初の計画とシステムが完成した後の実績との間に食い違いが生じにくく、仕様の中途変更も反映させやすいため、依頼主の最終的な満足度の高さにもつながります。
この手法の最大の魅力は、チームメンバーが常に平等な立場でミーティングを行なったり助け合ったりしながら作業を進めるため、メンバー自身のモチベーションが常に保たれ、作業に付きものの様々なストレスもある程度低減させることが可能である、ということです。
しかし、うまく機能しないことにはその魅力を最大限に発揮することはできないため、導入の際はしっかりと知識を蓄え、何度もうまくいくまで何度も試行錯誤する必要があるでしょう。
☆スクラム開発の極め方・・・「スクラム開発の有用性」